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一人っ子で過保護に育てられ、さらに親離れもできていないような男と結婚しても、苦労というよりウンザリさせられて別れたというケースはけっこうあります。 裕福な家庭に育った彼と結婚したのはいいけれど、夫とのあいだには対話がほとんどなく、仕事はできるが、家庭で勉強以外のことはすべて母親にしてもらったその男は、結婚してからも、母親の代役だけを妻に求めた結果、別れたというケースもあります。 その男は自分が育つ過程で身につけた価値観、生活習慣を少しも変えようとはしなかったのです。むかしなら、女性が一人で生きるのはむずかしかったから、それでも妻は耐えたでしょうが、いまは、女性は自分の生き方を自分で決めるだけの自立心を持っています。 このケースは、自分の価値観を男性が女性に押しつけていますが、逆に似たようなことを女性が男性に押しつける場合も少なくありません。 ★ 女性が男性に価値観を押し付けると夫婦でも亀裂が生じる どちらが押しつけるかは、両者の力関係がものをいいますが、最近は男がだらしなくなり、女が強くなっていますから、女性が「わたしはこうなのよ」ということのほうが多いようです。そして恋人でも夫婦でも、亀裂はこういうことから始まっていくのです。 女性が男性に価値観を押しつけるときは、父親の価値観がその土台になっていることが多いようです。父親の価値観がその土台になっていることが多いようです。 ★ 女性は精神的な親離れが必要 たとえば、夫の帰宅の遅いのが耐えられない新妻がいます。夫は寄り道しているわけではなく、仕事の性質上どうしても遅くなったら説明しても理解できないのです。 「うちのパパなんか7時には必ず帰っていた」 「そんなことをいっても残業だから仕方ないだろ」 「ウソ、いまどき毎日残業させられる会社なんかないわよ」 「そりゃ、たまにはつき合いで一杯やることもあるさ」 この質問くらい、男をウンザリさせるものはない。どう答えても、事態はますます悪化する一方だからです。 「そんなこと決まってるだろ。おまえのほうが大事だ」といえば、「じゃあ、早く帰ってきて」ということになります。 「仕事だ」といえば、妻はムッとして荷物をまとめて実家へ帰ってしまうかもしれません。 父親が酒を飲まないために、男は酒など飲まないものだと思っている女性は意外に多いのです。また、女房の尻に敷かれて、アゴで使われている父親を見て育つと、その娘も亭主をアゴで使おうとする。 このように、育った環境、生活習慣が女性に与える影響というのは、ほとんど絶対的なものです。 成人した女性が親の価値観からいつまでも抜け出せないようでは、一人前の成熟した女性とはいえません。
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